訪問診療・在宅診療のご案内

町田NI歯科の訪問診療のページをご覧下さり、ありがとうございます。このページでは、当院の訪問診療の特徴や、当院の訪問診療のコンセプト口腔ケアや摂食・嚥下治療などに関する詳しいご説明経口維持加算などに関する情報などを掲載しております。ご不明な点がある場合や当院との提携をご希望の場合はお電話かメールにてお問い合わせ下さい。

※【ご利用上のご注意】
在宅診療については、インターネットからの予約システムに対応しておりませんので、お電話かお問い合わせページからご希望の旨、ご連絡下さい。

当院の訪問診療の5つの特徴


1.入れ歯治療、被せ物治療、嚥下治療なども対応
入れ歯治療、被せ物治療、嚥下治療などを訪問診療や在宅診療の場でもご提供させていただいております。「入れ歯が合わない」「口元の見た目を良くしたい」などお口に関する悩みやご要望をぜひお伝え下さい。また、急患対応、緊急対応についても実施をしております。

2.症状や状況に応じた適切な口腔ケア
例えば嚥下障害の方の治療中の誤嚥を防ぐために、口内に水が放出される機械などはできるだけ使わずに治療を実施することや、口腔乾燥症で唾液が少ない人で痂皮(かひ:かさぶた)がある場合は保湿剤を塗ってから治療を始める、といったように個別の患者さんの状況に配慮しながら治療を進めさせていただいております。

3.内視鏡検査(VE)による誤嚥の診断・防止
誤嚥などの診断方法として内視鏡検査も実施をしており、誤嚥性肺炎の予防や誤嚥性肺炎の原因となる嚥下障害の診断・治療を行っております。詳しくは「誤嚥性肺炎について」の箇所をご覧ください。

4.経口維持加算にもご対応(介護従事者の方向け)
当院では、摂食・嚥下障害を有する入居者様や認知機能が低下されている入居者様の経口維持支援を行っております。多職種による食事観察(ミールラウンド)や会議等の取り組みのプロセスへのご対応のほか、経口維持加算の資料作成などについてもご支援することが可能です。

5.口腔ケアに関する無料の相談会・講習会も実施
当院では、日々の口腔ケアにお悩みの介護従事者の方に向けて、無料で講習会や勉強会も実施させていただいております。適切なお口のお掃除や、摂食・嚥下障害の方のお食事のサポートの仕方、嚥下の訓練方法の説明、誤嚥性肺炎の発見や防止などについて、わかりやすくお伝えさせていただいております。ご興味のある方は、相談会・講習会のお申込みページからお問い合わせ下さい。

摂食・嚥下障害への取り組み

摂食・嚥下(えんげ)とは?

摂食・嚥下というのは、食べ物を噛んでから飲み込むまでの一連の動作を指す言葉です。摂食・嚥下障害は、食べ物をうまく噛んだり、飲み込んだりすることができない状態を指します。摂食・嚥下障害になると、食事が飲み込みやすい食べ物に偏ってしまったり、食事や水の摂取量が少なくなってしまったりするため、栄養不足脱水症が起こってしまう可能性があります。

摂食・嚥下障害の方の症状
摂食・嚥下障害の方には、主に以下のような特徴があります。

●摂食・嚥下障害の症状チェックリスト
□最近、食べるとむせるようになった
□最近、食べるのが遅くなった
□食べ物が口からこぼれる
□食べ物を飲み込みにくいと感じるときがある
□食べ物がよく喉につかえる
□食べ物や水を飲み込む時に痛みがある
□食べ物を飲み込んだ後に、がらがら声やかすれた声になることがある
□食後によく痰が出る
□食べ物や胃液が逆流することがある

食べ物が気管に入ってしまい、むせてしまうことを誤嚥(ごえん)といいますが、こちらも摂食・嚥下障害の主な症状の一つとなります。誤嚥により肺炎や窒息が引き起こされることがあるため予防が重要となります。

当院では、嚥下障害の方に嚥下障害リハビリテーションを行ったり、嚥下食などをご提供しています。

誤嚥性肺炎の原因と当院の取り組み

高齢者や神経疾患などで寝たきりの患者さんは口腔内の清潔が十分に保たれていないことも多く、その場合には口腔内で肺炎の原因となる細菌が増殖してしまうことになります。また、高齢者や寝たきりの方は咳反射が弱くなり、嚥下機能が低下します。

その結果、口腔内の細菌が気管から肺へと吸引されると、肺炎を発症することがあります。また、栄養状態が不良であることや免疫機能の低下なども発症に関与してきます。他方、嘔吐などで食物と胃液を一度に多く誤嚥して発症する場合もあります。

訪問診療の際は、誤嚥性肺炎の診断として水飲み検査などの簡易的な検査と、内視鏡による検査を両方実施しております。また、内視鏡検査の結果をもとに、誤嚥性肺炎の治療・予防として以下のような直接訓練・間接訓練を実施させていただいております。

基礎訓練(間接訓練)

  • 唾液腺のアイスマッサージ
  • 頭部挙上訓練(シャキア・エクササイズ)
  • ブローイング訓練
  • 呼吸トレーニング
  • のどのアイスマッサージ など

摂食訓練(直接訓練)

  • 食品調整
  • スライス型ゼリー丸のみ法
  • 一口量の調整
  • 体幹角度調整
  • Chin down(頭部屈曲位・頸部屈曲位,chin tuck)など

内視鏡検査(VE)による誤嚥の診断

嚥下内視鏡(VE)を使った摂食・嚥下障害の検査を行うことで、食べ物を咬んでから飲み組むまでの一連の流れを観察し、誤嚥などが起こっていないかを診断させていただきます。

また、嚥下内視鏡は胃カメラとは異なり、鼻から非常に細い径の内視鏡カメラを挿入するものとなります。挿入時には適宜麻酔薬を使用し、極力痛みを生じさせない手技を使用させていただいております。

オーラル・フレイルをご存知ですか?

最近、以下のような症状に心当たりはありませんか?

  • 「最近、堅いものが食べられなくなってきた」
  • 「最近、堅いものを避けて食べるようになってきた」
  • 「今まで好き嫌いがなかったのに、ある食品を避けるようになってきた」

このような症状がある方は、オーラル・フレイル(口腔虚弱)の可能性があります。オーラルフレイルとは、「お口の筋肉や活力が衰えた状態」を指す言葉で、摂食嚥下障害にもつながる可能性があるため、歯科医療、高齢者医療の分野で最近注目が集まってきている考え方です。

オーラル・フレイルは栄養状態にも関係が深く、長期的には栄養状態の低下を招きます。高齢者は食が細くなりやすく、消化器官も機能が落ちているため、いったん落ちた体重を戻すことにも苦労するように、栄養状態も容易には回復させられません。そのため、高齢者にとってのオーラル・フレイル対策は栄養対策にもつながるということになります。

オーラル・フレイルの段階で介入することが早期発見・早期治療につながり、摂食嚥下の予防治療にもなるため、オーラル・フレイル対策にも積極的に取り組んでおります。

施設向けの勉強会・講習会でもオーラル・フレイルについてご説明させていただいておりますので、ご興味のある方はぜひお問い合わせ下さい

口腔ケア

当院では、口腔ケアとして下記を実施させていただいております。

  • むし歯・歯周病の状況を診た上で、全身状態、口腔内の状況に合った適切な口腔清掃のアドバイス
  • 日常的には清掃できない部位の歯面清掃
  • 口腔機能の維持、回復を図る機能的口腔ケア
  • 食介護への支援
  • フッ化物洗口など、予防に関係する薬剤の紹介と正しい使い方の指導

経口維持加算につきまして

施設にご入所されている方の「お口で食べる機能を維持する」施設の取り組みを言います。具体的には、摂食機能障害で誤嚥がある方、疑われる方の経口維持計画を作成し、医師・歯科医師の指示のもとで、管理栄養士が摂食・嚥下機能に配慮した栄養管理を行うことで、施設の請求する介護費が加算される制度となります。

経口維持加算の請求の根拠となる摂食・嚥下障害の有無を調べる各種の検査、多職種による食事観察(ミールラウンド)や会議等の取り組みのプロセスへのご対応はもちろん、経口維持加算の資料作成などについてもご支援することが可能です。

経口維持加算に関して、詳しい内容をお知りになりたい方は、お電話かお問い合わせフォームからご連絡下さい。

介護従事者・ケアマネージャーの方へ


「最後まで美味しくお食事を提供する・食べる機能を守る」
そんなお手伝いを当院では行っております。

お口に関して入居者の方のお悩みが多い…」「適切な口腔ケア、誤嚥性肺炎の対応、嚥下食などを提供したい」「経口維持加算に興味はあるが、やり方が分からない」といったお悩みをお持ちであれば、まずは当院にご相談ください。

当院では、施設の皆様や他専門職の方とも連携をさせていただき、お口の健康面から患者さんの自立を支援させていただいております。治療内容、訪問回数などご不明な点がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。ご希望の場合には、施設様向けに無料検診なども実施させていただいております。また、訪問の曜日や時間帯につきましては、いただいたご要望を踏まえてご調整させていただきますので、ぜひ一度ご連絡をいただければと思います。

なお、施設側として提携歯科は複数持つことが可能ですので、「口腔ケアや補綴はA医院、嚥下や経口維持加算についてはB医院」といったように、目的に応じて歯科を使い分けをされている施設様もいらっしゃいます。既存の提携歯科がある場合、必ず全て切り替えなければならないということはありませんので、当院でお力になれることがございましたらまずはお気軽にお声がけ下さい。

主なご対応エリア(当院から16km以内)
東京都(町田市、綾瀬市、八王子市、多摩市、国立市、日野市、府中市、調布市、狛江市など)、神奈川県(相模原市、大和市、横浜市青葉区、横浜市緑区、横浜市旭区、横浜市都筑区、横浜市泉区、横浜市港北区、川崎市高津区、座間市、稲城市、海老名市、厚木市など)

※【ご利用上のご注意】
在宅診療については、インターネットからの予約システムに対応しておりませんので、お電話かお問い合わせページからご希望の旨、ご連絡下さい。

お電話でお問い合わせ
050-5243-8531
受付9:00〜18:00(月/火/日 休診)
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