歯周病治療(歯周病予防)
歯周病は予防が大切です
▽歯周病の特徴は?
歯周病に罹患していても、ほとんどの方が気付く事はありません。
なぜなのでしょうか?
それは、歯周病は虫歯などと異なり、罹患してからしばらくの間、痛みを生じにくいという特徴があるためで、知らず知らずのうちに歯周病に罹患をしてしまっていることが多いのです。
歯周病の原因はプラーク(歯垢)や歯石に存在する細菌(ばい菌)とそれらが作り出す毒素によるものです。
歯周病が進行(重度歯周病)すると、歯を固定している歯ぐきがもろくなり、最終的に歯が抜け落ちてしまう事もあります。また、口臭もひどくなってしまいます。
▽歯周病の症状リスト
□ 朝起きた時に、口の中がネバつく
□ 歯肉がむずがゆい。痛い
□ 口臭が気になる
□ かたいものが噛みにくい
□ ブラッシング時に出血する
□ 歯が長くなったような気がする
□ 前歯が出っ歯になったり、歯と歯の間に隙間ができている
□ 食べ物が挟まる
上記の項目が2つあてはまる
ご自身および歯医者さんで予防するように努めましょう
上記の項目が4つあてはまる
歯周病が進行している可能性があります。歯周病検査や歯周病治療をご検討なさってみて下さい。
上記の項目が6つ以上あてはまる
歯周病の症状がかなり進んでいる可能性があります。きつい口臭や口元の見た目でお悩みの方、歯がぐらつくなどの症状がある方は「重度の歯周病でお悩みの方へ」をご覧ください
▽歯周病が悪化する要因
歯周病の悪化・進行は、防御因子と為害因子の均衡が破れることで生じます。
防御因子には、宿主の自己免疫力が、
為害因子には、細菌汚染と歯にかかる力の2つが関与します。
防御因子を弱めるもの
老化、糖尿病、ステロイド、口腔乾燥、口呼吸、ストレス、不規則な生活、食生活、喫煙など
為害作用を強めるもの【細菌汚染】
歯磨き不足、プラークの付着、不良な詰め物、不潔な義歯、初診時のポケットの深さなど
為害作用を強めるもの【歯にかかる力】
不良な詰め物、不良な義歯、噛み合わせ不良、義歯の不使用など
歯周病は生活習慣や全身疾患とも関係があります
▽歯周病にかかりやすい生活習慣
歯周病になりやすい方は、タバコを吸っている人、疲労やストレスがたまっている人、不規則な生活習慣を続けている人、肥満タイプの人、よく咬まずに食べる人などです。不規則な生活習慣やストレス、たばこは免疫力低下につながり、歯周病進行の原因ともいえます。内臓脂肪が蓄積される肥満は、炎症性物質が体の血管をとおして歯ぐきに到達するため、歯周病も悪化しやすくなるのです。
歯周病と色々な疾患の関係図
歯周病はお身体の病気と密接な関係があります。狭心症、糖尿病といった歯周病と関連の深い持病がある方に対して、健康を維持するために行うべき歯周病の治療をご提案することも可能ですので、治療でお悩みの方はぜひ一度ご相談下さい。*持病のある方を診療する上での取り組みや歯周病と他の病気との関連性などについては、当院HPの「持病のある方を診療するための取り組み」をご覧ください。
歯周病の治療法と予防について
▽歯周病の症状と治療方法
▽かみ合わせの側面からも治療を実施
歯周病治療にあたり、お薬などによる細菌学的コントロールだけではなく、かみ合わせの改善などによる力学的コントロールも行っております。
詳しくは、かみ合わせのページをご参照ください。
▽当院のメンテナンスの方法
①かみ合わせの定期的調整
➁CBCTによるCG画像での定期検査
➂脱着式歯周補綴物にて専門的洗浄
④細菌学的検査
検査結果により、除菌療法等行っております。
歯周病予防 3DS(Dental Drug Delivery System)
3DSは歯周病予防法の一つで、バイオフィルム(歯石など)を薬液によって化学的に除去する方法となります。
歯型を採取し、マウスピースのような専用のドラッグリテーナを作り、その中に抗菌剤や抗体を入れ、お口の中に戻します。専用マウスピースは数日間でご用意できます。(※3DSは自由診療となります。治療費用は4万円となっております。)
歯周病治療のよくあるご質問
Q1.歯周病といわれました。痛くないのですが、本当でしょうか?
A.歯周病が原因で痛くなることはほとんどありません。歯周病とは、歯を支える粘膜(歯肉・歯茎)と骨(歯槽骨)に生じる病気で、症状が進行するまで痛みを感じにくいケースがほとんどです。そのため、歯周病が気になる方は歯科医院での定期的なチェックをご検討下さい。
Q2.歯周病は治りますか?
A.歯周病は治す病気ではなく管理をしていく病気です。生活習慣病の一つと言われていて、高血圧同様、予防も管理という意味での治療が可能です。大切なのは日常的なセルフケア(ブラッシング)と専門家により定期的に歯石を除去するなどのクリーニングを受けることです。
Q3.歯ぐきから出血がします。歯周病ですか?
A.歯肉出血は歯周病の主な初期症状の一つです。歯周病以外ではブラッシング(歯磨き)の力が強く、歯ぐきが傷ついているというケースもあります。歯ぐきから度々出血がある場合は、一度ご相談下さい。
Q4.最近、歯が伸びた(歯肉が下がってきた)感じがします。歯周病でしょうか?
A.歯周病の可能性があります。歯周病は、歯の周囲の病。つまり、歯肉、顎の骨に影響を及ぼす病気です。結果的に、進行にともない、歯は伸びた様態を示します。歯周病以外の可能性としては、不適切なブラッシング、不良なかみ合わせ、歯ぎしりなどでも歯肉の低下は生じることがあります。
Q5.10代、20代ですが、歯周病に気を付ける必要がありますか?
A.歯周病は中高年だけの病気ではありません。若年性歯周炎の原因菌も発見されており、早くから歯が揺れたり、歯を喪失することがあります。
Q6.初めて受診します。どのように予約をとればいいのですか?
A. お電話かネット予約でご予約をお取りください。お電話でしたら、その際にどのような症状かをお話下さい。
Q7.初めてなのですが、近くに医院の目印となるものはありますか?
A. 町田109の商店街出入り口前のビル2階になります。隣にドトールコーヒーさんがあるため、そちらを目印にされている方も多いです。
Q8.歯科治療で他の患者さんの血液が感染するとニュースで見ました。大丈夫ですか?
A. 当医院は滅菌には細心の注意を払っています。患者さんに直接触れる器具は完全滅菌状態を保ち、コップ、手袋、注射針、注射液、メス、薬品を入れるカップなどは全て使い捨て、徹底した滅菌体制と院内感染の予防に努めています。
Q9.初診でもその日に、処置をやってもらえますか?
A. 処置の程度にもよりますが、実施可能な範囲で行っています。
歯周病治療をご検討中の方へ
「歯を抜かれたり、痛い治療じゃないか不安…」「高額な治療になってしまわないか不安…」「歯医者のスタッフはみんな忙しそうだから相談しづらい」とお悩みの方、まずは当院の医師にご相談してみませんか?
歯周病は、虫歯などに比べると痛みなどの自覚症状が少なく、実際に歯がぐらついたり、抜けたりするまで進行に気づかないことも少なくありません。「もしかして、歯周病かな?」と感じたらまずはご相談をいただければと思います。
当院では、ご相談の際に現在のお口の状況や生活習慣などを踏まえた上で、どういった治療プランが必要なのかについて、納得いくまでしっかりと話し合いながら一緒に創り上げていくことを大切にしています。また、治療の前には歯周病の治療にかかる費用、治療期間などについてもしっかりとご説明をしています。
ご来院いただく皆様に、「あの時に相談をしに来て、本当に良かった!」と言っていただけるよう毎日診療を行っていますので、お口のことでお困りのことがあれば、遠慮せずにいつでもお気軽に、なんでもご相談をいただければと思います。
医院までの地図
医院は町田駅徒歩3分のアクセスしやすい場所にございます。ぜひお気軽にお越しください!