入れ歯の定期検診

入れ歯定期検診で歯周病も予防

入れ歯の定期検診

定期検診では入れ歯だけを診るわけではありません。歯周病が進む要因である【負荷】(歯や顎にかかる力)をコントロールする重要な機会でもあります。歯周病を含めた総合的な入れ歯の定期検診をしっかりと受診しましょう。

※本ページでご紹介する入れ歯の定期検診は、当院で入れ歯を作成された方が対象となります。他院で作成した入れ歯にお悩みをお持ちの方は、当院の「入れ歯の無料お悩み相談」や、「セカンドオピニオン外来」をご利用下さい。また、入れ歯の再作成をご希望される方は、「入れ歯治療」をご参照下さい。

入れ歯の定期検診でチェックできること

歯茎への影響
歯茎は年齢とともに衰えます
人は年齢とともに徐々に衰えます。これは体のどの部分でも同様におこる生理現象です。入れ歯の下の歯茎は、健康な方でも徐々に吸収して痩せていきます。

口腔内は髪の毛一本でも敏感に知覚する非常に精密な器官です。当院では50μmという単位でかみ合わせを調整しています。入れ歯を作った時は具合が良かったとしても、年月に伴う口腔内の組織の変化に合わせて行くことが必要になります。

歯への影響①
歯に負担がかかる
部分入れ歯は、残っている歯に支えてもらうタイプ、残っている歯にひっかけているタイプがあります。いずれのタイプにも2つの【負荷】(歯にかかる力)がかかっています。入れ歯を外す時、入れる時に噛む時、食いしばる時、残っている歯には必ず何かしらの方向へ押されています。適切にコントロールをしなければ、歯に大きな負担をかけることになります。

歯への影響②
部分入れ歯を支える歯には汚れが付きやすい
口腔内には最も汚れやすい部位という意味で「不潔域」という言葉があります。例えば親知らずなどは、非常に磨きにくく自己管理が難しい事から、そのように呼ばれています。部分入れ歯における不潔域は、バネのある部位になります。残っている歯にも【病原菌】が付着しやすくなるだけでなく、バネの脱着により歯は常に微細な傷がつくため、汚れもこびりつきやすくなります。

顎関節への影響
顎がカクカク、慢性肩こりになる可能性があります
入れ歯に使われている人工歯は摩耗します。摩耗は人工歯に限らず、すべての歯に起こります。問題は起こる頻度、速度がバラバラということです。上下で違う材質の被せ物が入っており食事等でそれをこすり合わせるとどうなるでしょうか?その場合、硬い材質の被せ物はあまり磨り減らず、軟らかい材質の被せ物や入れ歯の歯は磨り減りやすくなってしまいます。

かみ合わせは時間が経つと変化するため、かみ合わせの変化にきちんと対応しておかないと、顎の関節に負担がかかってしまい、顎関節症になることもあります。
*かみ合わせが気になる方には「メタルオクルーザル入れ歯」という入れ歯を製作することも可能です(ただし自由診療となります。料金表はこちら)。

メンテナンスをご検討下さい

「痛みもないし快適に噛めているから、入れ歯のメンテナンスなんて必要ない」とお考えの方は少なからずいらっしゃると思います。入れ歯になっても定期検診は必要ですので、「入れ歯で噛むと痛い」「入れ歯がよく外れる」「入れ歯が臭う」「半年以上、入れ歯の調整をしていない」といった方はぜひ一度メンテナンスをご検討ください。
入れ歯のメンテナンスチェック

入れ歯の定期検診の流れ

清掃:お口の清掃状態と保健指導をします。入れ歯を洗浄・殺菌します。歯周病:歯周病の検査とメンテナンス。場合により歯周病の治療をします。入れ歯:入れ歯のバネ、かみ合わせ、粘膜の異常がないかを確認。場合により入れ歯の調整をします。
入れ歯の定期検診の一番の目的は、ご自分ではなかなか気づくことのできないトラブルを早期に発見することです。

入れ歯と歯周病歯は相互的に悪化していくことが多いために、バネをかけている歯の歯周病が進行していないかも大切なチェック項目になります。特に、入れ歯の固定を強めるためにバネを増し締めすると、支える歯に大きな負担がかかることになります。

入れ歯の固定におけるバネの締め付け具合と支える歯の歯周病の進行のイメージ

これは、かみ合わせの調整においてもとても大事なことですので、入れ歯のバネの調整をしたいという方はぜひ定期検診をご検討下さい。

入れ歯に関するよくあるご質問

入れ歯に関するよくある質問

Q1.入れ歯はどれくらい持つのでしょうか?
A.お口の中の状態、全身状態、使用材料により持ちが変わります。保険で製作する入れ歯は6か月で再作製が認められています。耐用年数としては半年程度とも解釈が可能です。保険外の入れ歯であれば、支えとなる歯が痛まない限り、すり減ったり傷んだりしますが、10年単位で長期間にわたって使用可能です。長く使っていただくため、定期的なメンテナンスをお勧めしています。

Q2.保険の入れ歯と、保険外の入れ歯はどちらがよいのですか?
A.費用をおさえたい患者さんには、保険の入れ歯がおすすめです。ただ、保険の入れ歯は製作にかけられる時間や工程に限りがあるので、ご自身に合う入れ歯をお求めの場合には、自由診療の入れ歯を一度ご検討なさってみて下さい。

Q3.入れ歯が合わなくて困っています。どうしたらよいですか?
A. まずは、お口と入れ歯を拝見しないとお答えができませんが、入れ歯自体の問題か、使用方法の問題かについてはお口と入れ歯を見れば判断することが可能です。

Q4.入れ歯がおちます。どうにかなりますか?
A.おちる入れ歯は現在の歯ぐきの形にあっていない可能性があります。

Q5.他院で入れ歯の治療中ですが、ご相談をすることは可能でしょうか?
A.はい、ぜひご相談下さい。当院では、セカンドオピニオンを実施しておりますので、現在の歯科医院の入れ歯治療にお悩みの方や治療法などに疑問などがございましたら、いつでもお気軽に当院スタッフにお声がけ下さい。

医院までの地図

医院は町田駅徒歩3分のアクセスしやすい場所にございます。ぜひお気軽にお越しください!

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