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コラム

  • 2025.11.26

🦷親知らずは抜いた方が良い?「抜歯」と「温存・活用」の最適な判断基準

親知らず(智歯)は、多くの方が「抜くべきもの」と考えているかもしれません。
しかし、必ずしも「抜く」一択ではありません。
当院では、親知らずを単なる「問題児」として扱うのではなく、「使えるなら温存し、将来のために活用する」という考え方を重視しています。
抜歯するか温存するかは、「生えていない」という現在の状況と、その親知らずが将来どのように利用できるかによって慎重に判断されます。
💡 判断の鍵は「生え方」と「将来的な利用価値」
親知らずの抜歯・温存を検討する上で重要なのは、レントゲンやCT画像で確認できる、その歯が顎の中でどのような状態にあるかという点です。
1.  抜歯が推奨されるケース:将来的なリスクがある場合
一般的に、以下のような将来的なリスクが予測される場合に、歯茎を切開して「掘り起こして抜歯」することが推奨されます。
周囲の歯への悪影響: 斜めや横向きに埋まっている場合、隣接する大切な歯(第二大臼歯)を押すことで歯並びを悪化させたり、隣の歯の根や骨を溶かしたりするリスクがあります。
虫歯・歯周病のリスク: 歯の一部だけが露出している(半埋伏)状態だと、親知らずと歯茎の間に汚れが溜まりやすく、虫歯や歯茎の重い炎症(智歯周囲炎)の原因となります。
嚢胞(のうほう)の形成: 親知らずの周りに液体が溜まった袋(嚢胞)ができ、これが顎の骨を破壊したり、神経を圧迫したりする可能性がある場合。
2.  温存・移植が検討されるケース:「未来の歯」として活用
一方、リスクが少なく、将来的に利用価値があると判断される場合は、無理に抜かずに温存しておくことが、患者様にとって最善の選択になる可能性があります。
🔑 移植歯としての利用価値(自家歯牙移植): 近年、先進的な歯科治療として、親知らずを「自家歯牙移植」の材料として活用する方法が注目されています。
手前の歯が虫歯や歯周病などで抜歯になった際、健康な親知らずをその空いたスペースに移植することで、自分の歯として再び機能させることができます。これはインプラントにはない大きなメリットです。
矯正治療後の利用: 将来まっすぐ生える見込みがあり、奥歯として機能させたい場合や、矯正治療で歯を動かす際の固定源やスペース確保に利用できる可能性があります。
✅ 結論:まずはCT検査による精密診断が不可欠
抜歯か温存か、そして活用するかどうかを決定するためには、現在の親知らずの状態を正確に把握することが不可欠です。
当院では、詳細な治療方針を決定するために、以下の点を確認します。
親知らずの向きと深さ
周囲の骨や重要な神経(下歯槽神経など)との正確な位置関係
将来まっすぐ生える可能性があるか
移植歯として使える健全な状態か
特に、CT(歯科用コーンビームCT)のある当院であれば、従来の二次元レントゲンでは分かりにくい、歯牙の三次元的な正確な位置や向きが把握でき、より安全で明確な治療方針を立てることが可能です。
当院の方針とセカンドオピニオンについて
当院は、「抜歯」以外の有効活用の方法を積極的にご提案しています。
親知らずの自家歯牙移植
親知らずを正しい位置へ導くための切開開窓術
矯正治療と組み合わせた親知らずの有効利用
「抜くしかない」と言われた方も、当院でセカンドオピニオンとして別の選択肢を知りたい方は、ぜひご相談ください。
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