コラム
工業用フッ素と歯科用フッ素の誤解

最近のニュースで有害化学物質 PFAS(ピーファス)という有機フッ素化合物の問題が取り上げられています。
PFAS は発がん性に加え、ワクチンによる免疫効果を低下させる等の報告があり、PFAS が有機フッ素化合物の略名であるため、歯科医院で塗布するフッ素や歯磨剤に含まれるフッ素も大丈夫?といった問い合わせがありました。
むし歯予防のために使用するフッ素は無機フッ素化合物であり、自然界には存在せず人工的に合成された有機フッ素化合物である PFAS とは全く異なる物質です。
例えば、食塩は化学式で表すとNaClとなります。ナトリウムと結合した無機塩素化合物(Cl)ですが、日常、食卓で使用する人体に不可欠な物です。
一方で、塩素(化学記号 Cl)の入った有機塩素化合物であるクロロホルム(CHCl3)等のトリハロメタンは、肝臓障害、腎臓障害、催奇形性、発ガン性を有します。
F(フッ素)が化学式に入っていたとして、同一視していいものではないと分かると思います。
歯科で使うフッ素を同じく有害なものとして捉えるのは誤った解釈です。
安心して歯科受診してください。とは言っても、食塩も摂りすぎると高血圧症などの原因になります。
歯科で使用するフッ素も同様に適正な量を守って使用することが大切です。
表に 工業量の有機フッ化物PFAS と歯科用の無機フッ素化合物との違いについて簡単にまとめました。







