コラム
なかなか下がらない血糖値、重度糖尿病、難治性糖尿病、1型・2型糖尿病の方へ
~重度歯周病治療の可能性~
「食事に気を付けているのに糖尿の先生に良くなっていないと言われる」、「インスリンの量がどんどん増えている」「長年糖尿病に苦労している」といった方も多いのではないでしょうか?
糖尿病は、血糖が高くなるだけではなく、目の病気、腎臓の病気になりやすくなったり、最悪の場合には動脈硬化により脳卒中、心筋梗塞といった重篤な病気を引き起こす病気です。
実は、この糖尿病は歯周病ととても深い関係があります。
同じく、生活習慣病と言われていますが、糖尿病の第6の合併症が歯周病であるだけでなく、歯周病は糖尿病の危険因子ともいわれています。
すなわち、糖尿病は歯周病を悪くし、歯周病は糖尿病を悪くするということです。
特に、難治性の糖尿病は実は歯周病が大きく影響していたために、治りにくいということがあります。
当院の重度歯周病治療による難治性糖尿病の患者様の治療状況の変化
上記は、難治性の糖尿病の方へ、当院の歯周病治療を受診していただいた方の資料です。
歯周病治療の一方で、内科の先生より糖尿病の治療経過記録を頂戴したものです。
ヘモグロビンA1c
初診時11.8% ⇒ 6か月後 5.8%
空腹時血糖値
初診時320㎎/dl ⇒ 6か月後 130mg/dl
と改善がみられました。
内科の先生からもびっくりされた症例です。
糖尿病の原因である【病原菌】はインスリン抵抗性を高めるとの報告があり、結果的に歯周病に罹っている方はインスリンが効きにくい、残っているインスリンの機能が早く廃絶してしまう可能性があります。
高血圧・糖尿病などの生活習慣病の治療でお悩みの方は、歯周病の治療で状況が改善されることがありますので、一度主治の歯科医の先生にご相談されてみてはいかがでしょうか。
当院の重度歯周病治療では、入れ歯・お身体の影響も配慮して、総合的に診断と歯周病治療を行います。
*重度歯周病治療については、当院HP「重度歯周病治療」
*持病と歯周病の関係については、「当院が持病のある方を診察するための取り組みのご紹介」
をご覧ください